わい
わいがや倶楽部

Vol.7
フランス

フランスのタバコ事情

フランス人は、テラスが大好きです。
天気のいい日はみんながこぞってテラス席に座り、おしゃべりをしたり、読書をしたりとおのおの好きな時間を過ごしています。テラスは満席なのに室内はガラガラ、なんてこともよくあります。
さすがに冬の寒い期間だけは、フランス人でも暖かい室内に入りたがるのですが、雨にも負けず風にも負けず、たとえ冬の厳しい寒さのなかでもテラス席に座りたがる人々がいます。愛煙家の方々です。

それというのもフランスでは、個人のお宅を除いて室内は全面禁煙で、一切タバコを吸うことができません。ところが一歩外に出れば、たとえカフェのテラスでも、街中であろうとも、どこでもタバコを吸うことができるのです。
そのため街中での歩きタバコも、まったくもって問題無し。屋外でさえあれば、好きな時に好きな場所でタバコを吸えるのです。

フランス人の喫煙率はというと、2014年の調査ですが、国民全体の32%、およそ3人に1人がタバコを日常的に吸っているそうです。日本の場合と大きく異なるのが女性喫煙者の割合で、20歳から34歳のフランス人女性の喫煙率は、国民全体の平均とあまり変わらず、およそ30%にまで達しています。

もちろんこの国でも、健康に良くないということで禁煙化の動きが強まっています。タバコ税は年々上がり、今ではタバコ1箱が7ユーロ、およそ840円まで値上がりしました。そのため国境近くに住むフランス人は、タバコの安いドイツやベルギー、スペインにまでわざわざ出向いて行ってタバコを買うそうです。島国の日本では考えられないことですね。
2017年の1月から、「中立タバコパッケージ」が義務化されました。

これは、すべてのタバコのパッケージを統一し、ロゴなどを一切掲載しないパッケージのことです。こうした動きは特に、若者のタバコの「ジャケ買い」を阻止し、新たにタバコを始める人を減らす狙いがあるそうです。
そしてこの中立パッケージには「喫煙は人を殺す(Fumer tue.)」とか「喫煙は癌の原因(Fumer cause le cancer.)」などといった、かなり強い口調のフレーズが大きな文字で書かれています。同時に、おもわず目を背けたくなるような ショッキングな写真も掲載されていて、国民にタバコに対する嫌悪感を抱かせようとする国家的な努力がうかがえます。

そうはいっても、タバコを止められないのがフランス人。フランスからタバコが消える日は、まだまだずっと先のことでしょう。