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ラーメンとビール コペンハーゲンで至福の幸せ


炊きたてのご飯に納豆、きんぴらごぼうや明太子に続いてやはりラーメンは日本が恋しくなると同時に舌が欲するもの。これらはデンマークの生活では豪華な食事よりも贅沢な味覚。一時帰国の際は朝ごはんに納豆、それから「ラーメン屋でラーメンを食べる」は、楽しみにしている事の項目で順位が高い。

外でラーメンを食べるのはデンマーク人らしい

そんな中、世界的にも有名なデンマークのビールブランドMikkellerがラーメンに注目し、昨年末に若者に人気のエリア、ノアブロに一軒目をオープン。この半年で大成功を収め5月に2軒目を中央駅西側に広がるヴェスタブロにオープンさせた。Mikkelerは独創的なビールをプロデュースし、世界で絶大な支持を受けていると同時に同社が経営するビールバーは地元にしっかりと密着し、カフェのような落ち着いたインテリアで雰囲気が良く、ゆっくりビールを楽しめる大人のビールバーだ。この絶妙なビールブランドとラーメンの組み合わせは非常に興味深く、ラーメンが食べられる日本食レストランはあったもののラーメン屋としての登場も初めてだったので当初から注目を浴びてた。その名も「ラーメンとビール」。ニューヨーク、パリなどの都市ではもう随分前からラーメンブームが始まっていたが、コペンハーゲンでもこの半年で一気にブームとなった。

Mikkeler/ラーメン屋の雰囲気を活かしつつもすっきりとした店内

メニューは醤油、塩、辛みそラーメンに加え今月のシェフおすすめラーメンとシンプルで他にもちょっとしたおつまみが楽しめる。金額は醤油ラーメンが100kr(約1,800円)で、夕食時の時間帯が一番混む傾向だ。他のラーメン屋も金額帯はほぼ同じ。一時は地方紙などでラーメン屋オープンの記事をよく目にし、現在コペンハーゲンに点在するラーメン店は4軒と把握していたが、またラーメン屋を見つけたとの声を耳にする。ラーメンブームは紛れもない事実だ。だが、「ラーメンとビール」の店主は、ブームだけでは終わらずこの地に根付いて欲しいと、地元の人に愛されるラーメンを日々試行錯誤しながら研究している。その研究を重ねたおいしいスープは飲み干す人が多いため、お客さんの健康面を考えて薄味にし始めたとの工夫。コペンハーゲンでラーメンが定着し、人気のさくらフェスティバルでラーメン屋台が出たらこの上なく嬉しい。そんな日がそう遠くない気がして楽しみだ。

担当

丸山 順子(Junko Maruyama Bino)

コペンハーゲン在住


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