100万年も前から流れていたという最上川。山形県で一番長い川で、「母なる川」として親しまれています。
そんな最上川を舟で下り楽しむことができます。そのコースは2つで、1時間かけて川を下る『最上峡芭蕉ライン』と、上って下って対岸に立寄りする『義経ロマン観光』があります。
今回は『義経ロマン観光』に乗船です。約12kmを約1時間かけて、ゆっくり下って行きます。
予約をすればお蕎麦や舟中弁当をいただきながら、舟下りを楽しむこともできます。途中、パワースポットとして人気の「仙人堂」に立ち寄れるのもこのコースの魅力です。
いざ乗船、出発です!
案内してくださるのは女性船頭さん。山形弁がまじる、とっても楽しいガイドに笑顔が絶えません。舟歌も唄ってくれるのですが、それがもう本当にお上手なんです。
松尾芭蕉も惚れ込んだというこの景色。雄大な山々を眺めれば、白糸の滝などを見つけたり、大自然の醍醐味を発見します。
一見穏やかに見えた最上川も、やはり日本三大急流のひとつ。大きなうねりがある危険なとろこも数多くあり、船の速度もアップします。
船の上で感じる風はとても心地よく、ゆったりとした時を楽しめます。
ここで、縁結びやパワースポットとして知られる「仙人堂」に立ち寄ります。
全国でも珍しい渡し船で行く歴史的文化遺産。ここで、しばしの休憩と散策タイムです。
少し石段を登るとお堂が見えてきます。深い木々に囲まれて、とても神秘的です。
ここは源義経が頼朝に追われ奥州平泉へ行く途中、体を休めた歴史的な場所でもあるそうです。
それを聞いて舟下りに義経の名前が使われているも納得です。
「仙人堂の銘水」は、松尾芭蕉や源義経も飲んだことがあると言い伝えられ、この水を使用した仙人堂の「わき水コーヒー」も人気のようです。
あっという間の1時間。大自然と歴史、そして船頭さんの楽しくあたたかなおもてなしに触れ、充実した時間を過ごせました。四季折々で私たちを楽しませてくれる最上川。紅葉の秋、雪化粧した冬の季節もすてきでしょうね。
ぜひ皆さんも足を運んでみてください。