わい
わいがや倶楽部

Vol.36

地元住民が創る、藤棚。

5月中旬、長野市若穂綿内の高台、山新田地区にある、「見晴らし公園」に立派な藤の花が咲いていました。
気温も暖かく、休日には、三密を避けながら、多くの人が気分転換に花を楽しんでいます。

見晴らし公園までの道幅は狭く、多くの車は行けませんが、地区の方が作ったお手製の看板に導かれながらたどり着くことができました。

駐車場も年々整備され、すこしづつ駐車できる数も増えてきました。

昭和51年、この山新田地区に「区民の憩いの場として、藤棚を創ろう!」と住民の皆さんが立ちあがりました。
しかし、特異な地形のために藤の棚を建てることに不安を抱えていました。
ところが、当時の同地区では、ビールの香料となるホップ栽培がさかんであったため、そのホップ棚建設の技術を活かして、藤棚の建設が無事完了することができたのです。
また、棚の完成に合わせ、「一本でも早く花を見たい」との住民の想いから、近くの森より野藤の大木を棚の中央に移植し、根付かせることにも成功しました。
以来、40年以上もの間、歴代の区民の皆様方の手により夏の下草刈りや秋の剪定作業などを行い、このような立派な藤棚へと成長をしています。

藤の花のいい香りと暖かな気候に誘われて、ハチやチョウが蜜を求めて飛び交います。
薄い紫色がなんとも優しくきれいです。これが藤色なんだなぁとシミジミ。

全国には有名な藤棚もいくつもありますが、ここの地区の藤棚は高台にあり、遠方の山々までが見え、見晴らしが良くて散策をしながらとても気分転換になる藤棚でした。

取材・写真・文/編集局スタッフ