わい
わいがや倶楽部

ちかごろ囲碁を打ち始めました。
と、言ってもスマホやパソコンで、コンピューター相手に打てる程度です。

周りの人たちからは「なんで囲碁なの?」とよく聞かれますが、私が囲碁を始めた理由の一つは「意味が全くわからない」から!
ルールを知らない私からすると、囲碁の盤面は、なぜそこに打つのか、今どちらが優勢なのかも全く見当がつきません。
でもなぜか、その全くわからない世界を理解してみたいと思ったのです。そして何より背筋を伸ばして石を打つ姿が美しかった。

囲碁のルールは実はとても簡単。禁じ手はいくつかありますが、基本的には黒白交互打っていけば、石はどこに置いても構いません。
でも、だからこそ奥が深く、非常に難しい。
どこでもいいと言われると、どうしていいかわかりません。始めたばかりの頃は、優劣がわからず、終局も分かりません。
もう嫌になって、何度か挫折しました。

それでもなんとなく打っているうちに、一つのことに気づきます。
私の無茶苦茶な手を、相手はヒラヒラと受けかわしながら、気づけば局面は惨敗。
でも実に鮮やかで無理のない流れでした。

囲碁は「手談」とも言われるそうです。
お互いの一手一手を言葉のように受け取り合い、盤上で会話します。
決して強引な勝負ではなく、二人で一局を作り上げる感じでしょうか。
負けばかりの私では、「良い一局」とはいきませんが、その一連の美しさに憧れて、いつの間にかハマってしまいました。
今ではホワイトボードの磁石が碁石に見えます。

囲碁は相手がいないと成り立ちません。
良い一局は、相手と会話が出来てこそ。
私もいずれは碁盤を前に、いろいろな方と「会話」をしてみたいと思っています。

みなさんもぜひ一度。