
Vol.20
上野、アメヤ横丁の上のお寺。
魚や乾物、カセットテープから軍パンまで。ここに来ればなにかに出会えるのがアメヤ横丁。通称アメ横。
きょうも朝から魚屋さんの威勢のいい声が聞こえてきます。


商品をえらぶ観光客。今も昔も雑多な感じがアメ横のたのしみのひとつ。

ガード下には昔からつづくお店もいくつかあります。
そんな商店街の中心、上野広小路のアメ横センタービルを過ぎたあたり、なにやら気になる建物が見えてきます。

看板で埋めつくされたお店。その上にはお寺らしき建物が・・・
お店の上の建物がどうも気になります。どう行ったら登れるのか?お店の中に階段でもあるのでしょうか?
お店の角を曲がり少し歩くと、なにやらお寺に向かう階段をみつけました。

アメ横のど真ん中、お店の上にこんな立派なお寺があるなんて。
摩利支天 徳大寺(まりしてん とくだいじ)。
アメ横商店街の上にあった建物は400年近く前からある立派なお寺でした。

摩利支天は厄除け・開運・招福の守護神です。
お店の上なので目線がちょうど線路とおなじくらい。お寺の横を山手線などが行き交います。

本堂に向かって入口の左側には浄行菩薩も。お菓子屋さんとスポーツショップの間にあるちいさな佇まい。
お寺の方にお聴きしたところ、最近では外国人観光客も参拝にこられるとか。
アメ横ブラリ。買い物ついでに“商店街の上”を探してみませんか。
文/写真
編集部スタッフ