Vol.14
どうやったって逃げられない。
囲碁にはそんな手があります。
「ツルの巣ごもり」もその一つ。呼び名の由来は、鳥の巣の形に盤上の石の並びが似ているからだそう。
囲碁の練習をしていると、たくさんのユニークな用語がありました。実は、日常会話でも囲碁から生まれた言葉を使っています。そこで今回は、面白い囲碁用語に注目。
これは手筋の一つ。
カラスとサギ、囲碁の別名なんだそうです。
石の並びがそれぞれの形に似ていることから。盤上にはたくさんの動物が住んでいますね。
これは碁盤にある九つの黒い点のこと。星に三つ並ぶ石は「三連星」。
自分の被害は大きくないが、相手には痛い、「お花見気分」な手。
囲碁では石の優劣を「生き、死に」と言いますが、六死八生は、ある形状の時に、「石が6個なら死、8個なら生きれるよ」というような意味で、死活を表現する用語の一つ。
勝負時には頭に入れておきたいです。
碁を打っていると、普段でも使う言葉だな、というものがいくつかありまして、「駄目(ダメ)」「目算」「布石」「定石」「捨て石」「後手になる」
日常会話でも出てきます。他にも、
「白黒つける」「先手を打つ」「岡目八目」「結局」
なども元は囲碁からなんだそうです。
囲碁用語は他にもたくさんあります。これを覚えながら打つのもまた、面白いです。
ところで、碁盤の足の形をご存知ですか?
美しい曲線の細工ですが、これは「クチナシ」の実をかたどったもの。
「勝負に口を挟むのはマナー違反」という意味で、クチナシ(口無し)の形をしているのだとか。面白いですね。
もう一つ。
碁盤を裏返すと、中心に「へそ」と呼ばれるくぼみがあります。石の音の響きを良くするためなどにあるようですが、俗称を「血だまり」。
真剣勝負に横から口を出したものは、首を斬られてそこに晒されるんだそう。
口出しにはご注意を。
碁盤の裏のくぼみは「血だまり」とも呼ぶ。