わい
わいがや倶楽部

ドイツ人女性僧侶 高津慧心ドロテーさんの
豊樂庵だより

滴水道場を建てる

豊樂庵に寄り添うように、少し小高くなった場所に建設中の「滴水道場」。
2017年、豊樂庵では約19回のリトリートが行われましたが、もっとスペースが必要でした。ヨガやアートなどさまざまな活動をするために、「滴水道場」をつくることを決めました。こだわりの詰まったここは、建設過程にもたのしみがいっぱいです。土壁づくりも、みんなで手伝います。


リトリートは、外国では当たり前で、多くの人たちが大事にしている過ごし方です。
ですが日本ではまだ良く理解されていません。リトリートとは、自分を振り返り、見つめたり、見直すことです。
本当の自分を見つけることです。それは瞑想などによって行います。そのために普段の生活から離れて、なるべく自然の多い、静かなところで何日間を過ごします。どうしても日本では自分のために時間を使うのは大事にされず、誤解されていますから、それを考え直して欲しいです。自分が元気になれば、周りにも影響を与えて、周りも元気がもらえますから、それだけでも大切です。その上、自分の生き方がもっと豊かになりますし、心の成長にもつながります。私は禅の考え方、生き方を基にしてリトリートを提供していますが、たぶん日本には他にないことです。

滴水道場「地鎮祭」の様子

それまで降っていた雨は嘘のようにぱたりと止みました。
この土地の神(氏神)を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得ます。

謡(うたい)と演奏と共に、神に捧げる舞が行われました。