わい
わいがや倶楽部

番外編

たいせつな人から届いた、フィレンツェの秋。

「フィレンツェは、どんな秋を迎えていますか」
この場をおかりして、話しかけたい人がいます。

フィレンツェ在住の関根利江子さんです。
わいがや倶楽部に惜しみない賛辞をいただき、また「副編集長、フィレンツェを歩く」では現地取材をコーディネイト、
サポートいただきました。ご登場いただいた皆様とのご縁も利江子さんあってのこと。
わたしにとって、よきお姉さんであり、すばらしい恩人です。

でも今年7月、彼女は天国に旅立ってしまいました。
叶わなかった6月のフィレンツェ中央駅での待ち合わせ。あの明るい声で呼ばれるのをずっと待っていました。
まだ待っているような気持ちで、このあまりにも突然で悲しい知らせを信じることができません。
そして季節が変わると、再びあなたの声が聞こえます。いつでもフィレンツェの美しい季節の移り変わりを知らせてくれましたよね。

利江子さんが教えてくれた特別の場所「フィレンツェの街を一望する Fiesole Alto」

利江子さんとの出会いは2014年と短い間でしたが、たくさんのことを語り、笑い、素晴らしい時間を共有しました。
建築やファッションなど、芸術文化に携わり、最近では食文化にも精通され、日本とイタリアの懸け橋としてパワフルに
ご活躍をされていました。
イタリアのまぶしい太陽のような笑顔と、前向きな利江子さんが大好きでした。

ご一緒した仕事では、「前向きな答えを導きましょう」とご指導をいただきました。
そして、心からの励ましは、わたしの背中を大きく押してくれました。
いつでもあなたのようになりたいと、憧れていましたよ。

ただひとつ後悔していることは、あなたの取材が叶わなかったこと。
取材のオファーに「わたしなんていいのよ、だめよ!」と拒んでいましたね。
自分のことは後回し。気づかいとフォローがすばらしい、誰からも愛された利江子さんでした。

あなたを思い出しては、いまでも勇気と元気をもらい、会話はできなくても、いつでもあなたを感じています。
あなたからもらったご縁を大切に、頑張りますね。
利江子さん、ありがとう。そしてまたフィレンツェで会いましょうね。

山口絵美


関根利江子さんが届けてくれた、フィレンツェ、トスカーナの素晴らしい秋があります。
これは2016年の様子ですが、今年も変わらぬ美しい秋を見せてくれていることと思います。
ぜひご覧ください。

秋晴れの土曜日。季節モノの白トリュフと紅葉を楽しみに、フィレンツェから50kmのポローニアに近い山間の町までドライブ。
日本の様な色とりどり鮮やかな紅葉ではありませんが、黄金色や朱色の木々が澄んだ青空に映えて、本当に美しい秋のイタリアです。

トスカーナ州からエミリア州への山々、キャンティの丘陵とはまた違う美しい景観で大好きです。
美味しいモノも沢山あります。

太陽が燦々と、降り注ぐ様が見れるのは、なんて気持ち良いことでしょう。
栗の産地でもある、Fiorenzuola 。

白トリュフは、シンプルに手打ちのタリアテッレで!美味しいわあ。

黄金の木々

投稿:関根利江子 Rieko Sekine