わい
わいがや倶楽部

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世界の街角から 6

Vol.6
インドネシア

だれかのために、だれにでもできることがある。

インドネシア孤児院の夢

インドネシアと聞いても、多くの日本人にはなかなかすぐにはイメージが湧かないかもしれません。
日本から 5000 キロ離れた南半球にあるこの国は、思った以上に発展しており、その一方で予想以上に多くの貧しい人がいます。
国民の90%がイスラム教で、「富めるものが貧しきものに施しをする」のが当たり前の世界です。郷に入れば郷に従え。自分もここで何かしたいと思い、孤児院への寄付をしようと仲間の協力と協賛を得てチャリティバザーを開催 しました。
2日間で合計 13,067,000RP(約10万円)の売り上げがあったので、さっそく孤児院を訪問することにしました。
ここでは地元に住むインドネシア人・日本人の有志の方々が長年支援活動を続けています。
田舎の田んぼ道を、結構歩きます。

ここが、孤児院です。

経営者の Tuti さん(写真中央) に寄付金をお渡ししました。左端は子供たちに裁縫を教えている小林イツヨさん。
あいにく子どもたちは学校に行っている時間帯で不在でしたが、右から2人目の少年はすでに帰っていました。

Tutiさんと勤め人の旦那様がお二人で経営されているこの孤児院は、ブカシ県ジャバベカの北の方にあります。

Tutiさんは幼稚園、イスラムの小学校を経営していますが、小学校の授業料は無料だそうです。
そんななかで孤児院の子どもたちの衣食住と教育の世話をされてきました。
中学生、高校生が対象で、人数は10人と決められています。
子どもたちの経済的自立を目標に、日本人の「婦人会」の方々が定期的に裁縫を教えているそうです。
今ではミシンが買い揃えられ、裁縫の部屋も用意されています。

これらの鞄は、すべて子どもたちが裁縫したものです。
日系企業からご厚意で寄付していただい端材を生地にしています。

「ファスナーの縫い方が上手になった」と褒めていました。

鞄には「Yume collection」のロゴが縫いつけられています。

他にはこのような物もつくって売っています。

売られている物には日本語とインドネシア語で書かれたこのチラシが同封されています。
日本人のチカラン婦人会のみなさんは、献身的に子どもたちを応援しています。

            

以前に、勉強が嫌いで落ち着きのない男の子がいて、先生たちの手を煩わせていたそうです。
彼は高校を卒業して巣立ち、工場に勤務して働いています。
現在は時々孤児院を訪れ、子供たちのお兄さんとして面倒を見るようになりました。
ある時、彼はこう言ったそうです。

「それまで僕には夢がなかった。でも、日本人の方々が孤児院を訪れるようになってから、僕は夢を見ることができるようになった」

インドネシアには、数多くの孤児院があります。
少しずつでも自分ができることをしていきたいと思います。
物でも、お金でもなく、夢を与えられることができるなんて。

まだまだ、何かができそうです。

担当

宮島伸彦 MIYAJIMA Nobuhiko

インドネシア在住20年目に突入した「半分日本人」。今年のテーマは「天候を操れるようになりたい」。